朝鮮の首都ピョンヤンの郊外に年間生産能力は数十万匹にのぼるスッポンを養殖するスッポン工場があり、冷麺で有名な玉流館や清流館、平壌大同江水産物食堂などでスッポン料理を提供している。
朝鮮外国文出版社が運営するインターネット情報サイト「ネナラ(わが国)」が5月8日報じた。
同サイトの報道によれば、敷地面積は32万㎡、延べ床面積は5万余㎡。工場には親スッポン養殖場、子スッポン養殖場、種子スッポン養殖場など20余の室内および野外養殖場がある。その他にも自働卵孵化室、地熱機械室、微生物培養場などが整備されている。
各養殖場では淡白草や隠蔽網をかけることによって、臆病な性質のスッポンの棲息に十分な条件を整えており、大気温度や水温を調整して真冬にもスッポンの養殖を中断することなく行っているという。
また、「ネナラ」は、工場は、総合制御室で養殖場の水温と酸素含量、水素イオン指数など主要指標を定期的に検査し、給餌時間などをリアルタイムで制御しており、光学式測定法によってスッポンの背甲長さを測って増体量を測定し、それに応じて飼料量や生育条件を調整するなど、最先端技術を導入し運営している旨伝えた。
この工場で養殖した500グラム以上のスッポンが首都のサービス網と商業網に供給されており、玉流館や清流館、平壌大同江水産物食堂などでは、スッポン刺、スッポンのから揚げ、スッポンの肉スープ、スッポン雑炊、スッポン湯、スッポンの丸蒸し、スッポン生き血の酒、スッポン茶など料理も多彩な料理を味わえる。