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公安当局が統一団体幹部に召喚状 文在寅政権の意向か?統一団体が激怒し記者会見

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青瓦台前で開かれた記者会見参加者

 「このようなことでまたわれわれが、青瓦台の前で、文在寅政権下で、糾弾記者会見を行い、集会を開くとは考えもしなかった」

 韓国で、保安捜査隊が統一運動団体の事務局幹部に、国家保安法違反容疑で召喚状を送りつけた問題で統一団体が激怒している。

 ローソク革命で執権した文在寅政権下で国家保安法違反による弾圧が強行されようとしていることに衝撃を受けた祖国統一汎民族連合(汎民連)南側本部は、6日青瓦台前で緊急記者会見を開いた。会見には汎民連リギュジェ議長と幹部、市民団体代表が参加した。

 記者会見で明らかにされたところによれば、召喚理由になった事案は李明博保守政権時代のことで、10年前にリギュジェ議長など幹部が不当に逮捕拘束、処罰された事件。

 会見で汎民連は、10年前の事件を掘り起こして国家保安法を云々しながら調査する意図は何なのか、これが文在寅政権の国政基調に符合するのか問わざるを得ないと反発、次のように指摘した。

 「南北の和解協力、韓半島の平和時代を闡明した文在寅政権下で、以前の独裁政権と同様に南北共同宣言履行の先頭に立ち努力している汎民連南側本部を、またも、この時代の最高の悪法である国家保安法で弾圧することを絶対に容認できない」「時代錯誤の公安事件ねつ造と公安弾圧、もう必要がなくなった国家保安法を守ろうとする公安勢力を糾弾する」

 さらに汎民連は、文在寅政権が南北共同宣言の当事者でありながら親米事大屈従姿勢を一貫させ非難を受けてきたが、今度は民間統一団体に対する公安弾圧まで強行するなら未来はないと指摘、文在寅政権に事大主義、公安弾圧と決別して国家保安法撤廃と自主統一の道を歩むことを要求した。

 記者会見ではクォンオホン良心囚後援会名誉会長など市民団体代表も発言した。

 クォン名誉会長は、「もう国家保安法の時代ではなく南北和解協力の時代だ。その方向に進め、というのが与党を圧勝させた民意」と述べながら「一部公安勢力の横暴とだけ見ることはできない。根本的に政府が南北和解と自主統一を果たす意志があるなら国家保安法を即時撤廃しなければならない」と強調した。

 会見では文在寅政権と与党が国家保安法の廃止と公安機構解体に取り組むことを要求した。

 保安捜査隊の国家保安法違反を理由にした統一団体幹部への召喚状が文在寅政権の意向なのか?黙認下で行われたことなのか?公安当局の跳ね上がった行動なのかは今のところ定かではない。

 しかし、この問題に対する対応次第では広範な市民団体、統一団体の中に残る文在寅政権と与党に対する信認は完全に失われることになろう。