金正恩委員長の「健康異常説」がでっち上げによるブラックプロパガンダであることが明らかになったが、事件の発端となった「デイリーNK」の米国版である「NKニュース」が報じた、金正恩委員長の右手首の「手術痕」なるものがねつ造されたものであることが明らかになった。
「NKニュース」が取り上げた「手術痕」は、金正恩委員長が1日に順川リン肥料工場の竣工式に参加した様子を報じた朝鮮中央TVの映像から切り取ったもの。
「NKニュース」の報道と関連してとあるインターネットサイトが「北朝鮮に関する報道で、話しだけでなく写真まで捏造するようになったのかね・・・?」というタイトルの記事を掲載、「手術痕」を検証した結果を伝えた。
この記事によれば朝鮮中央TVの映像を確認した結果、「どの駒を見てもこの痕が存在しない」「だから、これは、書きこまれた物じゃないかと思うのだがね」「動画の連続する駒に写っていないのだから、この手術痕は嘘っぱち!」と指摘した。
この記事を確認するため当サイトでも朝鮮中央TVの映像を検証した結果、「手術痕」は写っておらず、「NKニュース」の「手術痕」は卑劣なねつ造と結論せざるを得ない。
この記事の冒頭に掲載した写真は朝鮮中央TVの映像から、金正恩委員長が参加者の歓呼に答えて右手を振っている場面を切り取ったものだが、この映像からも「手術痕」らしきものを探すことはできない。
上記「手術痕」を検証した「北朝鮮に関する報道で、話しだけでなく写真まで捏造するようになったのかね・・・?」は、「NKニュース」掲載の「手術痕」写真(左)と記事の著者が朝鮮中央TVの映像から切り取った同じカットの写真(右)を掲載した。ちなみにこの著者の記事を読んでみると、合成写真の検証なども行った記事を掲載しており映像の専門家であることがわかる。
「手術痕」のねつ造は「健康異常説」がでっち上げであることが明らかになりブラックプロパガンダが破綻したことから、慌ててねつ造した「デイリーNK」の悪あがきであろう。
CIAと緊密なNEDから多額の資金援助を受ける「デイリーNK」は、本サイトで重ねて指摘しているように情報機関の飼い犬でまともなマスコミではない。これを知ってか知らずか、「デイリーNK」のプロパガンダ情報を利用して朝鮮を非難する日本のマスコミの良識が問われる。(M.K)