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【解説】危機に直面したトランプ政権 世論の矛先を逸らすブラックプロパガンダ

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失敗に終わったトランプ大統領の親書外交が背景に

 降って湧いたように駆け巡っている金正恩委員長の健康異常説は米CIAとNED(民主主義のための全国基金)が主導した黒色宣伝、ブラックプロパガンダとみられる。

 情報の出どころが政府や公的機関ではなく、極めてあいまいな状況と、コロナパンデミックの中で、窮地に陥ったトランプ大統領金正恩委員長に向けた親書外交が失敗に終わったことが背景にありそうだ。

 金正恩委員長の健康異常説をはじめに流したのは、韓国の「朝鮮日報」と「デイリーNK」、米国のCNNだ。情報源がCIAなどの米情報機関でその別動隊によって拡散されたことは、この情報の流布が政治的目的を持った黒色宣伝、ブラックプロパガンダであることを示している。

 「デイリーNK」は「北朝鮮民主化ネットワーク」という名で運営されているインターネットサイトで、米NEDと韓国の国家情報院の別動隊にすぎない。NEDで毎年巨額の資金を提供している飼い犬と言っていいだろう。一方、朝鮮日報といえば、日帝時代は親日で、解放後米軍政下では米国にすり寄って生き残り、親米右翼独裁政権に寄生してきた反共右翼政権の先兵である。今までも米韓の情報機関が黒色宣伝の手先に利用してきた。

 米情報機関は韓国の別動隊だけでは心もとないと判断したのか今回はCNNを動員している。CNNはCIAを情報源にまるで事実であるかのように報じている。

しかし情報源のCIAが朝鮮の中枢情報にアクセスする力を持っていないことに注目すべきだ。今までもCIAは朝鮮の中枢指導部に関する正確な情報を出したことは一度もない。金日成主席逝去時も、金正一国防委員長逝去時も何らの兆候すらつかんでいなかったのが実態だ。朝鮮の中枢情報にアクセスする力もないCIAを情報源にするCNNの報道は信じるに足りない。

 CIAに対する幻想を捨てたほうがいい。CIAに朝鮮の中枢情報を収集する能力はない。もしあったとしたら朝米関係の在り方は大きく変わっていたはずだ。CIAが万能であるかのような見方は刷り込まれた虚構でしかない。またCIAの流す情報は常に特定の政治的目的を追求したものであることに留意すべきだ。にもかかわらずまるで客観的事実のごとく受け取るのは愚かでさえある。

 トランプ政権はコロナパンデミックで深刻な危機に陥っている。感染者、死者とも世界最多であるばかりか、西側同盟国との間でマスクの取り合いを演じる体たらくだ。国際的に力を合わせようとせず横暴にふるまい、コロナウィルスと格闘するイランなどに対する制裁を解除しようとしないトランプ政権の姿勢は、残忍で非人間的と写り国際的非難を呼び起こしている。もはや超大国の権威と威厳をその姿から見ることはできない。

 トランプ大統領が1月に続き3月にも金正恩委員長に親書を送り、朝米対話再開を模索したのは思い付きの行動ではあるまい。トランプ大統領にとって朝鮮との核外交は唯一誇れる外交的成果。朝米対話を再開させて当面する危機を回避する材料にしたかったのであろう。

 4月18日にトランプ大統領が突如自ら進んで金正恩委員長から親書が届けられたと述べたことをどう理解すべきか?大統領が2回にかけて親書を送ったにも関わらず返書がないばかりか、朝米対話再開も拒否されトランプ大統領が体面を汚されと考えても不思議ではない。

 朝鮮側は親書が届いたとのトランプ大統領の発表に対して間髪を入れずに否定したことは周知の事実だ。この前例を見ない奇妙な出来事が国際世論にどう映ったのかは想像に余りある。

 金正恩委員長の健康異常説に根拠がなく、米情報機関によるによるブラックプロパガンダであったことは早晩明らかになる。

 日本政府とNHKなどのマスコミも米国の黒色宣伝に加担しているが、真相が明らかになるまで時間はかからない。

 危機にあえぐ米国が世論の矛先を逸らすために画策した謀略宣伝に振り回されるのは愚かだ。

 送ってもいない親書が届いたとの発表に機敏に反応して否定したことは朝鮮の政治システムが正常に稼働していることを示している。(MK)