ピョンヤンで医学監視対象者として滞在先のホテルで30日間の隔離生活を送った朝鮮新報の盧琴順記者が体験談を語った。
在日同胞有志が立ち上げた「平統(平和統一)TV」の「北の新型コロナの状況と防疫対策について」と題した第1回目の放送に出演した。
体験談によれば、朝鮮は1月24日に国家非常防疫体制を正式発足させ稼働。非常防疫指揮部は、1月13日以後の入国者を内外を問わず隔離する処置をとった。盧琴順記者によれば隔離場所はピョンヤン近郊平城市のホテル。
盧琴順記者が隔離されたのは、滞在先のピョンヤンホテルに1月13日以降に入国した外国人が滞在したことがあり、入国者が感染していた場合に備えオテルが丸ごと封鎖されたため。このため盧琴順記者だけでなく他の滞在者、ホテル従業員も医学監視対象になり30日間ホテルから一歩も外に出られなかった。この間医師による検温が1日3回行われ、発熱した場合平城市のホテルに移動しなければならなかったという。
盧琴順記者が体験談を語ったのは初めてではなく、ピョンヤン発特派員電で送稿、3月6日付朝鮮新報に掲載されている。
同記者の体験談からは隔離による医学的監視が内外人を問わず厳しく厳格に行われたことを伺い知ることができる。
盧琴順記者は、体験に基づき朝鮮のコロナ対策は透明性をもって、徹底して行われているだけでなく、感染者が発生した場合にも備えており、「感染者がいれば隠す理由はない」と強調した。
盧琴順記者は去る3月9日、ピョンヤン駐在外交官などの出国のため準備されたウラジオストック行き高麗航空便で出国、日本に戻った。
開設された「平統TV」のアドレスは次の通り。