朝鮮労働党中央委員会政治局会議が11日、金正恩委員長の司会で開かれた。労働新聞が12日付で報じた。
会議では①世界的に大流行する伝染病に対処してわが人民の生命安全を保護する国家的対策をより徹底させることについて②主体108(2019)年国家予算執行状況と主体109(2020)年国家予算について③最高人民会議第14期3回会議に提出する幹部問題について④組織問題についてー議論した。
議題①に関しては、わが国では超特急非常防疫措置を稼働したことによって、非常に安定的な形成を維持しているとしながら、世界的に持続して拡散する状況に対処してウィルス流入を徹底して遮断するための国家的対策を引き続き厳格に実施することを強調した。また党中央委員会第7期第5回全員会議決定貫徹において一部政策的課題を調整変更する対策的問題を討議した。
会議では朝鮮民主主義人民共和国国務委員会、同内閣の共同決定書「世界的に大流行する伝染病に対処してわが人民の生命安全を保護するための国家的対策をより徹底させることについて」を採択した。
議題②③については、「主体108(2019)年国家予算執行状況と主体109(2020)年国家予算について」を研究承認した。
議題④に関しては、朴正天軍総参謀長を政治局員に、金与正党第1副部長、李善権外相の両氏を政治局員候補に選出するなど、人事問題を討議決定した。
当初10日に開かれるとされた最高人民会議に対する報道がなかったことから、一部でコロナ感染を云々する推測が流されていたが、感染症については「非常に安定的な形成を維持」との表現で感染者が出ていないことを確認し、最高人民会議も日程がずれこんだだけで早晩開かれることが確認された。