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朝鮮半島の地政学的宿命論はもう過去のことだ

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帝国主義の首魁をひざまずかせた戦勝節

 6.25の後には勝利の7.27がある。これは偉大な年代の勝利者の誇らしい宣言である。全惑星を無限な歓喜と激情の中で沸き返らせた英雄朝鮮の宣言は、7月の空に高く鳴り響く「7.27行進曲」の壮快な旋律とともにこの地の永遠のこだまになっている。

 しかし、63年前われわれに降伏書を提出した敗戦世代の子孫が数年前から「忘れられた戦争」と呼ばれた朝鮮戦争を「忘れられた勝利」に言い替える時になったという妄言を叫び、奇々怪々な茶番狂劇を演出している。舌が回るのに任せ言い張れば良いという浅はかな思考は世間知らずの子供たちの天真爛漫な考えだ。唯一超大国と自任して世上の万事に頭を突っ込む米国が、体面に似つかわしくなく敗戦の歴史を美化粉食し世論を欺瞞して世人を愚弄することは本当に恥さらしで幼稚なことと言わざるを得ない。

 戦争が起きた日はどの国、どの民族にとっても容易に忘れられないものである。まして血の代価で得た勝利なら歳月が流れても絶対に記憶から消えることはない。米国が「忘れられた勝利」とうそぶくこと自体が消すことも隠すこともできない自らの敗戦史に対する最も明白な認定だ。米国が降伏書に判を押した7.27は「強大性」の神話を誇った帝国主義の首魁をひざまずかせた20世紀英雄神話創造者の輝かしい戦勝節であり、それを慶祝することは偉大な勝利者だけが年代と世紀をつないで享受することができる特典である。

 私たちの千万軍民が7.27を永遠の戦勝節として記念するのは、この日があって肥大した力を信じて侵攻してきた米国をことごとく攻め粉砕した英雄朝鮮の勝利の伝統が根を下ろし、この日があって受難に満ちた朝鮮半島地政学的宿命論が粉々に吹き飛んで行く世紀的事変の最初の1ページが刻まれたためである。

地政学的重要性から計画した侵略戦争

 自然地理的要因が国家政治を規定すると見る地政学の用語が生まれ通用したのは第1次世界大戦の時期だった。世界を大陸勢力と海洋勢力に二分する地政学の説教者たちは、19世紀末~20世紀初めに起こった帝国間の無数の侵略戦争は制限された空間の中にある国々の合法的な力の行使だったという詭弁を並べ立てた。科学技術の急速な発展と共に人類の文明と物質的富の創造で世紀的変革が起きた今日に至っても、地政学米帝の侵略政策を合理化する弁護の論理になっている。

 1950年代の朝鮮戦争は徹頭徹尾米帝が自らの世界制覇戦略を実現するにおいて朝鮮半島が占める地政学的重要性から計画した侵略戦争だった。

  朝鮮半島が陸路でアジアとヨーロッパに出ることができる近道になるなら、海上は太平洋と繋がっておりアジア太平洋のどの地域、どの国でも連携を持つのに非常に有利である。水陸両面に接した有利な特性を持った朝鮮半島は、19世紀に海外侵略の矛先をアジア太平洋地域に向けた米国にとって大陸に進出できるかけがえのない橋頭堡であった。1866年「シャーマン」号の侵入は朝鮮に対する武力侵略の最初の発端であった。日本やドイツのような戦敗国でもないわが国が8.15解放と同時に民族分裂の悲劇を強要された背景にも、朝鮮半島地政学的重要性からこの地を狙い定めた米国の利害関係が貫かれていた。

 第2次世界大戦後、わが国と満洲、シベリアを狙って、極東侵略計画である「A、B、C計画」を立てた米帝は、第1段階である「A」計画実行のために朝鮮戦争を挑発した。米帝朝鮮半島の北と南を東西対決の縮小版、社会主義と資本主義間の決戦場、世界制覇戦略実現の成否を占う試験場と規定した。朝鮮戦争に追従勢力を含んだ200余万人の兵力を投入し、数百億US$の軍事費と太平洋戦争で消耗した量の11倍に達する軍需物資を蕩盡したことだけ見ても、米国が全朝鮮半島の占領をいかに必死になって追求したのかを知ることができる。朝鮮戦争ヒトラーファッショ徒輩を凌駕する野獣のような人間殺戮蛮行を敢行した米帝は国際的に禁止された細菌兵器、化学兵器まで使い浴びせかけた。それでも敗北の局面を覆すことができなくなると原子爆弾即時使用という最後の拳を振り上げた。

 しかしわが共和国の思想・精神的優越性と優れた戦略戦術は米国の核恫喝を無用の落葉のように封じた。歩兵銃と核兵器との最後の決戦でわが共和国は、全朝鮮半島を侵略の足場にして世界を制覇し奴隷化することを狙った米帝を滅亡の下り坂に追いこんだ英雄の国、奇跡の国としてそびえ立った。

 今も人々はその時を顧みて問う。もし米国の核戦争企図が強行されたらどうなっていただろう。断言するが、東北アジアはもちろんこの惑星が第2次世界大戦の被害を乗り越える前に恐ろしい第3次世界大戦を避けることができなかったはずだ。社会主義の東方哨所を堅固に守り、世界平和と社会主義諸国の安全をしっかり守護して、人類を核の惨禍から救ったわれわれの戦勝は、国際政治の流れの中で消すことができない巨大な足跡を残した。世界は7.27を通じてこの地に押し寄せた地政学的災難が水の泡となる瞬間をリアルな画像で目撃した。

「朝鮮」という魚に周辺国がそれぞれ釣糸を垂れている一枚の絵

 振り返ってみれば朝鮮半島を狙ったのは米国だけではなかった。一世紀前フランスのいち漫画家は、橋の下にある「朝鮮」という魚に周辺国がそれぞれ釣糸を垂れている一枚の絵で、当時列強の角逐場になった朝鮮を描いた。欧米の列強が我先にと朝鮮半島水域に軍艦を駆って来て大砲を撃ちまくり門戸開放を要求したとするなら、19世紀末~20世紀初めにはわれわれの領土で他人が起こした清日、露日戦争の惨禍を強いられなければならなかった。1905年にねつ造された「桂―タフト協定」は、朝鮮半島を大陸進出の関門と考えてきた米日の強盗のような侵略者が自身の野望を実現するためにどのように互いに共謀結託してきたかを赤裸々に暴露している。狼とハイエナが肉の塊を前に取引するように、他国の神聖な領土と民族の運命を勝手に蹂躙篭絡し分けて食べることにした不法無道な「協定」をでっち上げたのに続き、「乙巳5条約」をねつ造した。「大東亜共栄圏」を叫んだ軍国主義日本は戦略的重要性からわが国を大陸侵略の最初の攻撃対象に定めた。世界を戦争の炎のるつぼに巻き込み前代未聞の犠牲と破壊をもたらした第2次世界大戦の最後の銃声もほかでもないわれわれの8.15解放とともに朝鮮半島で止まった。

 朝鮮を欲っする周辺大国はわが国をそれぞれ手中にに掌握しようと利権争奪戦を繰り広げた。親日派が優勢になれば日本軍が皇宮を守り、親露派が力をもてばロシア軍が皇帝を護衛し、親清派が勢力を得れば清軍が王宮の見張りに立つという具合だ。皇后が宮廷の中で島国悪党の刀に命を落とし、国と民族の尊厳を代表する皇帝が他の国大使館に行って囚われているかと思えば、皇帝の父が外国に拉致され島流しになっても、逆に謝罪しなければならなかったわが民族だった。「是日也放声大哭」で胸をかきむしってみても、国際会議場で割腹までして抵抗してみたが、与えられたのは亡国であり植民地奴隷の運命だった。長い歳月わが民族が強要された事大と亡国の歴史は地政学的位置から来る避けることができない運命のようになった。それは朝鮮半島の境界外で列強の侵略と干渉に征服され屈服を強いられた弱小国の地政学的宿命論として公認されるに至った。

自主権と平和保障の実際的な力を持った核強国に

 今日この地の主人は問い直している。過去にわが民族が経た波乱多き受難史は、本当に地政学的特性から来る宿命だったのか。

 100回をはるかに超える戦争で敗れたことがないという米帝勝戦史を粉々に吹き飛ばしたわが共和国の戦勝は人類戦争史の全行程で一つの公利のようになってきた地政学的宿命論に終止符を打った。決して地政学的要因が原因の宿命ではなかった。卓越した首領の領導を受けることがでず、自信を守る力がなかったためだ。

 昔も今も朝鮮の地政学的位置は変わりがない。今日のわが人民は、過去に米大統領ルーズベルト朝鮮人は自国防御のために指一つ動かすことができない民族と冒涜した弱小民族ではない。わが共和国は堂々たる政治軍事強国になりわが人民は誰であれ犯すことができない自主的人民として尊厳を誇っている。祖国と人民の運命を変えるこの劇的な転換はわが党の偉大な自主政治、先軍政治がもたらした結実である。

 先軍は事大を「民族保存の武器」にしなければならなかった民族の受難史を自主で輝かせ、反帝対決戦で連勝快勝の歴史と伝統を創造した偉大な力だ。わが人民が群れをなして襲いかかる帝国主義連合勢力の反共和国圧殺策動に対し、朝鮮半島の平和と安全を守護し支配主義者の横暴な干渉と圧力を断固退けて、自信が選択した道を屈っすることなく歩んでいけるのはすべて先軍のおかげである。経済建設と核武力建設を並進させる党の戦略的路線を高く奉じてわが共和国は自主権と平和保障の実際的な力を持った核強国になった。全人類が手に汗を握って見守った昨年8月共和国は、好戦狂の集団が振りかざした戦争という災いの挑発を退け祖国の尊厳と安全、世界の平和を守りぬき、核戦争そのものを抑制する東方の社会主義強国であることを世界の面前で雄弁に実証して見せた。

 卓越した首領の領導があり、国と民族の尊厳も、強性繁栄もある。これこそが1953年の7.27から勝利の道だけを歩んできた朝米対決史が時代と歴史の前に確証した哲理である。世界は、水素爆弾の壮快な爆音で2016年の幕を開け、試練の吹雪の中で不死鳥のように宇宙に駆け上がった先軍朝鮮の力強く前進する姿勢から、また「斬首作戦」、「選別打撃」を云々しながら核戦争の脅威を高めた一触即発の情勢の中でも、微動だにせず黎明通り建設を宣言して世界に向かって果敢に突進する朝鮮の姿から、強大な共和国の力と明るい未来を見ている。

核強国の戦列に加わった共和国の戦略的地位

 米帝星条旗に火をつけ戦勝の祝砲を打ち上げたその日から63年という歳月が流れた。しかしこの地を狙う敵の野望は少しも変わっていない。「プエブロ号」事件、「EC-121」大型スパイ飛行機事件、板門店事件、武装ヘリ侵入事件のような米好戦狂の軍事的挑発が続いた。トルーマンからオバマに至るまでホワイトハウスの主人は随時変わったが、米行政府はわが共和国を核で先制打撃しようとする企図を瞬間も捨てたことがない。

 朝鮮問題に干渉して民族の分裂から永遠に漁夫の利を得ようとする外勢の野望も変わらなかった。大洋を越えて米国がわれわれのありもしない「脅威」を口実に南朝鮮に数多くの戦争装備を持ち込んで狂乱的な北侵核戦争騒動を合理化してきたとするなら、島国日本はわが民族の統一的発展を妨げ敗戦国から「経済大国」に浮び上がって再侵略の刃を研いでいる。言葉では朝鮮の統一を望むと言いながらも北と南の間で時によってはこちらの肩を持ったりあちらの肩を持ったりしながら自身の懐を満たす国もあれば、一方の請託を聞き入れるようなふりをして恩に着せ自分の利益を追求する国もある。朝鮮が統一されて強大になることも豊かになることも望まず、ただ彼らの利益と勢力圏争奪の生けにえとして永遠に残っていることを望むのは外勢の共通した心理である。

 しかしもうこれ以上その誰もわが民族を犠牲にして漁夫の利を得ることはできない。時代が変わった。力は米国の独占物ではなくて世界秩序は列強だけが決めて治めることでもない。正義の核を握ったわれわれにも真の国際的正義のために新しい世界秩序を構築して行くことができる力がある。列強の角逐場になり受難に満ちた朝鮮半島地政学的宿命論は永遠に過去のことになった。

 今日、あえて朝鮮半島地政学的宿命論について言うならこの地を再び篭絡しようとする者は、それがだれであれ、地球のどこにいようとわれわれの無慈悲な懲罰を宿命として受け入れろということだ。

 核強国の戦列に加わったわが共和国の戦略的地位にふさわしく、変遷した時代の流れに合わせて、朝鮮半島地政学的位置を見る視覚も当然変わらなければならない。わが国は周辺大国の隙間にに挟まれているのではなく、彼らの死活的な利害関係が複雑に絡み合った戦略要衝にある。世界経済の中心と注目されているアジア太平洋地域、特に主要戦略地帯、資源地帯としての東北アジア地域が主導権争奪のための大国間の競争舞台になることで、その真ん中の最も重要な地域を占めている朝鮮半島の戦略的位置の重要性がより浮かび上がっている。過去わが人民に不幸と苦痛だけをもたらした地政学的位置が労働党時代になって福を抱いてくる地政学的幸運になったのである。

山が高くても空の下

 朝鮮半島で列強が大砲を撃ちまくって屈辱的な協定を締結した悲劇は絶対に繰り返されてはならない。百勝を轟かせるわが共和国の誇らしい道のりが見せてくれるように、わが軍隊と人民は分別を失った戦争狂信者の軽挙妄動を炎の雷鳴で踏みつぶしてしまった。その時々に米帝は頭を深く垂れて降伏書を持って来なければならなかった。われわれは勝利者として米国の降伏書を受け取った。これは朝米対決の全行程で不変の法則になった。

 敵が刀を抜けば長剣で応じ敵が鉄砲を突き付ければ大砲で相対するのが先軍朝鮮の対応方式なら、わが国の自主権を認めてわれわれに友好的に接する国々との善隣友好、親善協調関係を発展させて行くことは共和国政府の一貫した立場である。過去にわが国を軽視して遠ざけた国々も、さらには敵対的だった国々までも、米国の一辺倒な対朝鮮敵視政策を無視してわが国との関係正常化、関係改善に動いている。

 日々高まるわが共和国の国際的地位と無尽強大な国力に恐をなした米国と敵対勢力の狂気じみた対朝鮮圧殺騒動は今日極度に至っている。国連の歴史上最も極悪な制裁騒動がわれわれの生活空間を窒息させて、侵略と戦争で悪名を轟かせてきた戦略資産がわれわれの運命である社会主義制度を抹殺するために総動員されている。

 山が高くても空の下、という言葉がある。謀略と捏造の名手である米国が朝米対決の敗戦史を「勝利の歴史」に描写し、第2の朝鮮戦争挑発を露骨化してもわれわれは米国を足元に見下す。西側を始めとした広範な国際社会は朝鮮の「火星ー10》試験発射成功を見て世界で初めて打ち上げた人工地球衛星がもたらした衝撃と同様の「第2のスプートニクショック」だ、米国には朝鮮のミサイル攻撃をを防ぐ手段がないと批評している。日本のいち時事論評家は「核保有以前の朝鮮に対しても軍事的攻撃に打って出ることができなかった米国が核保有国になった朝鮮と事を構えるのは自滅行為に等しい」と指摘した。われわれにとって米国本土は遠いところではない。数十年の長きにわたって共和国に反対する核戦争騒動を起こして威嚇し恐喝してきた米国が自国の本土が安全であると思うことは愚かなことだ。わが共和国は1万数千km離れている米国を照準に収め任意の時、任意の場所で、米国はわれわれ打撃手段の恰好の標的だ。歴代の支配者が朝鮮半島をアジアという「肉塊」を切り取る「短剣」とほざいて受難を強要したきたが、今日それは、人類の血と汗を搾取して地球の財富を奪って太ってきた悪の帝国を屠戮する「長剣」となって米国に不安と恐怖を与えている。百年の宿敵米国の罪深い運命は復讐者の鉄拳に握られている。

 自衛のために必然的にに掌握したわれわれの核は一国、いち民族だけでなく、地域と世界の平和、人類の幸せな未来を約束する。自からは数多くの核兵器を積み上げておきながら、破廉恥にわれわれの核放棄について口をそろえ荒唐無稽な詭弁を並べ立てている国々も理性的に考える時になった。われわれの核があって、世界最大の危険地帯であり核火薬庫である朝鮮半島はもちろん、東北アジア地域に今まで平穏が維持されている。朝鮮の核は世界の平和を守護する威力ある宝剣である。

 未だに朝鮮半島地政学的宿命論から目覚めず侵略と戦争、支配と干渉で何かを得ようとする者は現実を直視しなければならない。破滅はこの地に侵入した強盗どもの悽絶な宿命である。不世出の先軍靈将を指導者に立てて必勝の先軍大路を疾風のように前進するこの地には昨日も今日も明日も永遠に勝利の7.27だけがある。遠からず世界は東方の社会主義強国が自からの運命の主人、地域と世界情勢発展の主体としての権利と影響力を万国に誇示して、どのように最後の勝利を勝ち取るのかをはっきりと見ることになる。(2016年7月29日労働新聞論評※中見出しは編集部)